渓 流 随 想 (二十七)

裏磐梯の釣り旅

1992年
禁漁が迫った9月16日二泊三日、ワクワク気分の釣り
の旅。K君(NO,18 男鹿川に登場)が、「良さそうな山
奥の温泉を見つけた」と言う事だ。
詳しくは言わないまま先ずは裏磐梯の大倉川へ向かう、
かなり有名だが下流部を見た事があるだけだった。

林道に入って2km位で車を止めたのはK君、「堰堤下大
好き」だから見つけるとマメに探るのだ。早速六寸級が釣
れ、上流へ歩き出すと下から工事関係のバンが来て言う
事にゃ「十四日で禁漁!」スゴスゴ。

        開局の時に書いたんだっけ
        開局の時に書いたんだ、へた

近くで確実に釣れる所といえば、穴場の唐松川(随想、2
2)が有る。チョットもったいないが「招待しよう」と行ってみ
たがそこで書いたとうり、全くのアタリ無しでした。
一泊目は旅費を節約しようと中津川合流付近でフライシー
トを張る、フライシート?何故って@K君の言う事にゃテント
忘れたんだとさ。

「9月半ばの裏磐梯は 昼は暑いが 夜寒い」

歌っているばやいでは無い、とても寒くて寝るどころでは
ない。秋元湖をクネクネ下ってくると湖畔にキャンプ場が
あり、全く人影が無いのを良い事にバンガローにもぐりこ
んだのであります。

しかし、そのままごろ寝だから夜の寒さはしみじみと、ま
んじりともせずの朝。

     秋元湖畔のキャンプ場のつもり
       秋元湖畔のキャンプ場のつもり

二日目
桧原湖畔から西吾妻スカイバレーを走って白布温泉を流
れる大樽川へ出ると、道路沿いだが堰堤が見たので例
によって車は急停車である。
ここで来たのは驚きのの27〜8cm岩魚、久々の良型に
ニンマリ・・・だが逃げられた。
おおちゃくして魚篭の変わりにコンビニ袋を腰に付けてい
たのであり、その角をこじ開けてドロンしたのだからたいし
たもんだ。

それからK君が見つけた「山の温泉」へ向かいながら釣
り場を探す、温泉近くで見つけたのは緑っぽく濁りの入っ
た渓流。
K君いわく「岩魚の臭いがする・大型の」残念ながら獲物
に合えぬまま「山の温泉」へ。
温泉の人が言う事にゃ「この辺の川にゃ魚住んどらん」。

       詩のページから一部切抜

滑川温泉の松川にゃ魚は住んどらん、ぞ!!。。

三日目
そうそうに「山の温泉」よさようなら、二度とおじゃまは致し
ません。
さて早くも最終日、摺上川を登って実績のあるカラス川へ
行く。つもりが入渓禁止でしかたなく上流側の摺上中津川、
しかし水量無くわずかに小物のアタリだけ。本流に戻って
辛抱強く探ったものの小ヤマメのリリースのみ。

ワクワク気分は何処へやら、釣果は貧果に終わり只帰る
のみ。だがしかし「禁漁までにもう一回」何処にしようか?、
などと考えているのであります。
釣りに対しては前向きなのであります。

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