渓 流 随 想 (十八)

男鹿川 「変な顔?」

1994 4/20
K君と釣りに行くようになってからテントを持ち込んで
一泊する機会が増え、前日の夕方に出かけて一泊一
日と言うのもたびたびやる。
そのK君から「たまには宿屋泊まりでゆっくりやりまし
ょう、おごりますから」と誘われて出かける事に。
しかし出かける段になると彼は結局キャンプ道具を積
み込んでいた、おごってもらう気なんぞさらさら無かっ
たのにね。

      [まだ緑の無い橋周辺]
       キャンプ場の上の橋、車で入れた

西那須野から塩原を抜けた場合、そのまま北上して
館岩や檜枝岐方面へ行くのが何時ものルートだった。
今回は途中の男鹿川に入渓してみる事になり、大き
な期待と少しの不安が
アルマジロ?
・・・イリマジル

午後に付いたので入り口の橋から一本目の沢の分
岐点周辺までを探るがリリースサイズのみ、明日に
備えて寝る事にした。
だが私は「宿泊まり」のつもりでいたから軽装備で、
寝袋は借りたが寒くて眠れない。それでなくても寒が
りなのだ。

結局、一睡も出来ずにアサー!を迎える事に・・・。

      

K君は竿を片手に元気よく出動したがこちらはボーっ
とした不機嫌な朝、朝日が当たりはじめた車の中で
ひと寝入りすることにした。

日に照らされた車内でうとうとしていると、その内K君
が帰ってきた。

その顔は何かをこらえているような変な顔をしている、
ナナ・なんと「同じ場所で23cmを三匹釣った」と二ィっ
と笑いやがった。


何てことなさそうに「ホー」とだけ応えたが、ちょとばか
り・かなり悔しかったよね。

- 
     林道終点の広場
         橋の手前に広場が、昔だ

この写真は当時の橋のまえの広場、何台でも止まれ
たのに。


その後九回ほど入渓、その模様は特集、男鹿川でお
楽しみ下さい。

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