渓 流 随 想 (二十二)

小百川、翌日付けの遊魚券

1979年
訳あって茨城県に住所を移したところ車が必要になり、
六月に遅れ馳せながら普通免許を取得。
早速栃木方面へ出漁する、小蛇尾川・鹿ノ又川・西荒川
・木ノ俣川へと毎週お出かけだ。
8/11 小百川
砥川に入るつもりだったが「禁漁」の看板が立っていて、
やむなくやはり初めての小百川へ向かった。回り道をし
た為に午後になっていたので、林道を入ってまもなくの堰
堤から入渓する。

小型のイワナだけでキープサイズが出ないまま、堰堤ま
で戻ったところで組合の叔父さんが「こんにちわ」。
現場売り遊魚券1.100円なりー、しかし釣果無しを哀れん
でか、「日付けは明日にしてしんぜよう」との有りがたきお
おせで御座った。
で、急遽「明日も釣りやらねばならん!」。

        スキャンボケ
            スキャンボケ

思い出すとこの「日付翌日遊魚券」は何度か経験してい
る。
おそらくは組合の仲間内で「明日の日付け券なら現場徴
収がスムースだ」、「ホウ、左様で御座るか」などとの話が
広まっているのではないかいな?。

一泊なら都合が良かったのだが同行者が当然「明日は仕
事」なので一旦帰宅する。
翌朝に夕べ戻ったばかりの道をさかのぼり、又また小百
川に合いまみえたのでありました。

         開局の時にPCで書いた、へた
         開局の時にPCで書いた、へた

釣り支度を整えてくだんの遊魚券をベストに巻きつけ、さあ
釣りだ。トランクをバタン!”・・・?
いけねートランクinキー!>*@!
アッチャー。
初めて買った十万円カローラはオープナーが装備してない
のら、自動車屋さーん。
幸いこの日も下流に止めたので小一時間で住宅地、運良
くすぐに電話BOXを見つけて「君島モータース」に来てもら
った。

後ろの座席をはずし、ボードを外してトランクを探り、案外
簡単にキーは取り出されたのでした。
しかし、なぜ20年以上も前の自動車屋さんの名前まで分
かるのでしょう、ノートに書いてあるのでしょう?。
その日は財布を家に置き忘れ、修理代金を「帰り次第お
送りしますので」
<ぺコリ>「申し訳ありません」<ぺコリ>。
今市市大谷向**柏木さんその節はお世話になりました。

果たしてその日の釣りはいかに、・・・全く覚えていません
がノートを見ると釣果無し。翌日付けの遊魚券は無いほう
が良かったようです、この場合。

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