渓 流 随 想 (三十五)


加藤谷川、三度目の正直


この辺りは結構知られた川なのかもしれないが、地図だ
けで釣り場を探すことにしている私には「新規開拓」なの
である。

1997年5月に二俣川でイワナを釣った帰り、前年に見つ
けた初めての渓を探る事にした。
先ずは林道を突き進むと大きな広場に出て終点である、
広場の脇から川へ下ると堰堤上の川原に出た。提の上
下を探ったが全くアタリ無しで時間切れ、最初はこんなも
んだーネ。

   [林道終点の大広場]

次ぎの週は男鹿川で釣ったあと、夜の内に移動して朝か
ら先週の堰堤上流を釣り上がる事にする。ザラ場もようで
たいしたポイントが無いが「意外性」に望みをたくして我慢
の釣り、結構まじめだな。
アタリが無いから移動が早い、先行者に追い付いた!。
で・チョン。

次ぎの週 <又かい!>やはり車で仮眠して朝からだが、今
度は右岸側から更に上流を目指す。
沢つたいにやっとこ・スットコ川に降りたらナンと前回の堰
堤のすぐ近くでやんの、まいった・参ったのおいなりさん。
で・更に上流を目指す。

川に降りる道を見つけて入渓、今度は入渓と言える渓流
にたどり着いた。新規開拓は大変なのら。

        [入渓点の渓流]

好ポイントを釣り上がるが20cmに満たないリリースサイズ、
そして又また先行者に追い付いた。
ふんじゃ・下流を探る事にしよう、入渓点まで戻り下流へ向
かうとこれが正解。
200mほどの区間で21cm〜24cmを五匹を釣ったもんね、
三度目の正直でした。

         [釣れたイワナ5匹]
           1997年5月17日(1987訂正)

いいとこ見っけと思い、二十日後にまた行った時は増水でア
タリ無し。

今年も出かけてみたがいつも釣り人に出くわすし、一見変わ
りないような渓相でも良く見ると大石が移動したり浅くなった
りでアタリが無い。四度目・五度目は続かない
何時の日かよみがえる日を・・・。
                     1999年 記

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