2007 釣り日記11
5月18日(金)、鬼怒川水系くずれ沢の岩魚と財布
.

新緑萌える頃となりました

新緑が芽吹きはじめた山を歩くのは気分がよい、殺風景だった林道
も萌えあがらんばかりなる緑が眼にうるわしくよし。
沢は緑葉にさえぎられ音のみぞ耳に語りかけん、そも渓に逢いたくて
傾斜をば転げ落ち
んごとし。***/万葉か!

などと気楽な事を言とりますがここは林道登りを三十分、更に踏み跡
を三十分歩いてようやく降り口に辿り付く。渓に降り立つには一時間
15分は掛かるのだ。*/栃木では普通か

 
青空の下で                            ワナ君

さて渓に降り立ち仕掛けをセット、先ずはレギュラーの竿長+でてん
からりん。青空と新緑で気持ちが良いが、是以上に緑が伸びるとの
びのび振れなくなってしまうだろう。

先ずは小型のイワナ未満ワナサイズだ、最初はね。
増水の笹濁りで流れが速い、またもビーズカディスを試しましょう、水
面直下を流して掛かったのはまたもワナサイズ。
落ち込みが大きくなって、サイズも良くなって23cm程が来た。増水
にはビーズが効くかもし。

岩が大きくなって小滝状になると、流すよりは2mラインでのピンポイ
ント狙いになる。何時ものデカ毛鉤に23〜24cm程が続けて掛かる。
デカ毛鉤がプィと横を向かれたから、またも100円パラシュートに替
えて23cm。
 
 
ビーズできました                            デカ毛鉤でも
.
そして次に今日一番の当たり、プチン!。
合わせ切れ〜、御世話になった100円パラよさようなら〜。

それなりに工夫の結果の6匹だから良しとしましょう。
車止めまで戻るには2時間以上、楽とは言えない行程ではある。

釣り支度を解いて取りあえずコンビにへ向かおう、そこでガーン!!。
尻のポケットの財布が無い、縫い目が破れてモ抜けの空なのだッダった。
と言う事は免許証も無い、お金も無い。。。。
思い返すと尻をこすった岩場が2箇所ある、取りあえず現場へ戻ろう。

 
今日はこれがトップサイズ                       漢字で書けないよ

後続の釣り人が拾っただろうか、現金が入っていたから・・・。

警察へ届けようか、電話をしてみようか・・・。
免許証が無いと交番までの運転も駄目なのか、なんだかんだ、ああ
かこうだかと様々な思いが巡るめぐる、目がぐるぐる。

ともかく思い当たる場所へ川へ。
林道登り30分が二度目となるときつい、きついがのんびりしてはいら
れない。自然と早足になっている。
有っても無くっても帰りは暗くなってしまうだろう、イヤすでに気分は真
っ暗なのである。

踏み跡へ入る、入渓と帰路は別なのだが探しながら遠回りの帰路を
辿る。辿って5分、見覚えの有る四角い物体。*/あった!


最後は100円フライ・パラだけど次ではプッチン

しかし現金はどうか?、・あった!。
となれば免許証も・・あった!、へなへな〜。

財布が斜めになってぶら下がりここまで頑張ってくれたに違いない、
奇跡的といっても過言でないかも知れず。
様々巡っていたものがフっと消えた、まるで数年来の悩み事が晴れ
たような。すでに曇っていたが、新緑もそよぐ風もなんと気持ちが好
いのだろう。爽快な気分で下る道。

しかし車に到着した頃には足はパンパン、へろへろ状態ではありま
した。お騒がせ致しました。。

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