2007-6 4月13日(金)、鬼怒川 くずれ沢

前回書いた「てんから釣りの歴史は?」、馬素を撚ってのラインや
どんな毛鉤だったのかとの興味もあるが、江戸時代の頃の渓流と
そして渓流魚に興味を惹かれてなりません。

ダムや堰堤などほとんど無かった頃の素晴らしかったであろう渓
流と、其処に居たであろうさぞかしの岩魚達。どんなのが居たであ
ろうか、勝手に想像して勝手にワクワクしている妄想おじさん、ご
勝手に。

緑のもの全く無く、春はいまだ訪れぬ

そして前回の釣りは、予報外の雪と寒さで魚うさ追うしてしまった。
転々とてんからりん、今回はのんびりまったりじっくりてんからりん
を楽しみたいもんです。
明けやらぬ内の出発、プップー4時。

幸い今日は雨は夜になってから、との殿の御達しが発せられそう
ろうにて、かの地尺岩魚の領域へ出陣の意を固めそうらえ。
*/江戸時代なのか?

 
沢シューズにはネオプレンソックス                    先ずはワナ君、金色か

まったりてんからをじっくり味わうにはそれなりの覚悟がいる、ひた
すら歩かねばかの地には届かない。しかるに足こしらえは沢登シ
ューズを選択、となれば先日購入したネオプレンソックスの出番で
もある。入渓の時になって靴下から履きかえる事にしましょう。

川原に足跡はあるが昨日の雨の前とみえる、一昨日あたりかと。
NPソックスに履き替えて竿を出して進む。

浅場の岩陰からイワナが走った。
居ます、3m+でのキャストは只流れるのみ、それで歩を進めると
イワナが走る。水中に忙しくてドライ毛鉤に興味が無いようだ。
 
 
新巻き赤いビーズ・エルクヘア                  案外効力あるかもし


むじなと岩魚
.
その繰り返しだったが、先ずはワナ君がやっと掛かってくれた。
そこで今期の新兵器ビーズ付きカディスを試す、水面直下を流れる赤
いビーズカディスにイワナが追いつき食いついた。

浮いて良し、沈んで良しの積もりのビーズ・エルクヘアだが、そして
釣れたのだが、どれだけ効果が有るのかは今だ明確ではない。

落差が出て流れが忙しくなると状況は好転した、ドライに反応してき
ましたよ。待ちかねた漢字で表記出来る岩魚、25cm以上も食らい
付く。
ここの岩魚、岩影隠れのものは黒いが、流して釣れる瀬の岩魚は
ほとんど金色系で美しい。

  
ドライにカポ!っと25cm漢字で書く                    サイズアップの美しき

ここでは広いうちにはいるプールに出た、・・・ライズ発見!。
新しい毛鉤に交換・・真後ろから接近・・・ピュ−・・・。
グァポ、合わせはっ・ギュンギュンーー。

毛鉤が流れ出すのを待っていたかの様に、半身が飛び出して反転
した。プールを四方八方泳ぎまくるその力強いこと。
一文字サイズを確信して竹ダモ引き抜き、バレの恐怖を振り払って
引き寄せる。
金色の見事な尺ッ神、31cm、ピンと張った扇型の尾鰭も美しい。


そして遂に来た、グァポっと反転して尺岩魚

大きさにこだわっている訳では無いのだが、美しく大きな魚体には
魅せられてしまうもの。自作毛鉤にあのアタックと強烈な引き、興
奮のひと時と言わずしていかにとぞ語るべッキー!。*/

もうこれで良し、なのだが尺の実績ポイントはまだ先なのだ。
おにぎりを戴く、興奮の後のまったりとしたひと時なのでした。

途中で岩魚を追加して尺岩魚のポイントへ、流芯に目を懲らすが
揺らめく者なし。流れ込みの脇、深みに岩魚のヒレの白い縁取り
が見えた。

スポットへの狙い打ち・・・フーっと浮き上がって来る、これもてん
からのドキドキならではタイム、なのです。
カポ!・・・ギュ−ン、尺には遠い26cmチョィ。
大きくなって再会を。

 
今までの釣りが一変したか                          漢字サイズのオン・パレード

まだ2時だが引き上げよう、釣り上がったここからは歩き3時
間以上掛かるとみる。休憩を入れなければ足がもたないでし
ょ、案の定、車に到着した頃には、おじさんの足は痛かった。

ツ抜けに尺岩魚とくれば、心地よい痛みでしょ。

               次の日記
                   

07年日記メニュー