2007-4  3月26日(月)、険しい谷探索 鬼怒川M沢

峡谷の先には何が現れるのか

決めている訳ではないけれど渓流行きは週一回程度、勿論天候
で狂う事は仕方ない、雨は嫌いだし風にはてんからやりにくい。
今期は雪が少ないので早く入れるが、水量が少なくちょっと心配な
面もある。
一雨欲しい、と思っていたところへ土曜の夜からかなりの雨だ、恵
みの雨だ。前回から四日しかたっていないが「出かけなさい!」と
の殿の御達しが、急遽のオフレが発せられた。*/殿って誰?
プップ−9時。・・・*/

 
ガレ沢がなだれ込む                  滝の下には淵も

それというのも気に成る川があったのだ。
以前昼過ぎに探索に入った渓流で上流に大きな蛇口が(水道の)あ
るのでは、と思わせる綺麗な水流。但し渓というより谷と言うべき狭く
険しい急流ではあるが、わずかな時間でイワナを2匹釣っている。

是非とも春にまた訪れてみたいと思っていた、上流から岩魚が降りて
来るのではないかと。
 
 
小滝あり、直登不可で廻り込む                中滝あり、岩を乗り越える
.
ここは林道が無いから谷を登るしか無い、すぐに荒れた岩場の遡行
となるが気分はワクワクしている。きつい遡行だが他に車が無かった
ことで、ゆったりしたワクワクでもある。

気に成るのが今まで2回の時と同じ、水は綺麗なのだが岩に藻が張り
ついて流れが黒っぽく見えてしまう事。以前は白い岩にキラメクような
清冽な流れだった筈なのに、長いこと水が少なかったからなのだろう。

 
やっと なだらかな渓流に出会う

一時間以上登ったが全く揺らめくもの見えず、走る影さえ無く、以前の
ポイントでも無反応。相変わらず岩場乗り越しが続き、竿を伸ばしたり
縮めたりして登る。

その時!岩の陰から大岩魚、でなくおおおじさん!。
心の臓器が飛び出る、かとのおどろきかげん。岩場の為いきなりの遭
遇だった、カモシカとの遭遇でこんな事があらんとぞいとおかし。

長竿に目印3っつの本流的仕掛け、遠めからの連続する小滝壷狙いな
のでしょう。首を横に振りつつ、手の平をも横に振りつつ、更に口の動き
も「駄目だめ」と動かしつつ・・・。

 
今日はツキが無いか 見上げれば 白き月あり

これはかなり登らないと探った後のおさらいをするだけか、更に一時
間以上も登った所で谷がゆるくなった。
小さな落ち込みの流れに乗せた毛鉤を黒い影が追う、追いついて咥
えたのに合わせた!、空振り。
軽い手応えを残して毛鉤中を舞う。
晴れたり曇ったりの空からいつの間にか雲が消え去り、天空のみは
晴れやかなり。

更に登るも反応は唯一其れのみにて、探索なればこの事柄も並みの
成り行きとぞおもはゆる。

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